キムチ村プロジェクトヒストリー

ふくかんねっとが拠点とする地域はフルーツラインと呼ばれる道路の両側一帯に果樹園が広がる美しい場所。

けれども、農家の高齢化などにより耕作放棄地が年々増加しています。

そこで私達は耕作放棄地を活用して、キムチの材料となる唐辛子や薬膳食材を栽培、福島産ブランドの構築を目指しています。地域活性化にとどまらず、新規就農や定年退職後の生きがいづくりにも発展させられるよう、地域の皆様と手をつなぎ始まったのが「キムチ村プロジェクト」です。

きっかけは2011年の東日本大震災と原発事故でした。ふくかんねっとは、地元の農業を元気づけ、福島の風評被害の払拭を目指して、キムチ、福島特産のフルーツキムチ、えごまなどの農食品加工と販売を手がけてきました。

 

2019年からは、福島市フルーツライン沿いの耕作放棄地3,000坪を活用した畑を、薬膳ファームと名付け、 この畑を利用して菊芋や唐辛子などを栽培、加工して製品化。「薬膳王国」の名称で全力を尽くして販売していくこととなりました。

 

 

耕作にあたっては地元の方々に多大なるご協力をいただき、地域一丸となった新たな福島ブランドの創出で、周知、知名度のアップを目指し県産農作物の販路拡大、販売力強化を図っていきます。詳しくはこちらへ

2020年~2021年


2020年4月 3年めの春

有機栽培は雑草との戦いです。今年度も草取りから始まります。人力では力が及ばないところを知り合いの社長さんが重機を入れてボランティアで手伝ってくださいました。皆さんの協力あってこそのキムチ村。本当に感謝です。


2020年5月 花も実もある福島

福島はフルーツ王国であると同時に、有名な花の名所が多数ある花の王国でもあります。キムチ村でもその一端を担いたいと畑にひまわりの種を植えました。菊芋の黄色い花とのひまわりのコラボレーションが楽しみです。


2020年6月 コロナ禍の始まり

五味子(ごみし)、サンシュユ、大棗(なつめ)を植えました。どれも薬膳の材料となる植物です。

またこの時期から新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が出され、農業界への危機感が増してきました。キムチ村でも出店を予定していた物産展が中止なる等影響が及んできました。それでも、今できることをしようと、農家の仲間同士互いに励まし合っています。

農家さんでお手伝い。ニンニクの芯取り
農家さんでお手伝い。ニンニクの芯取り
五味子植え
五味子植え
なつめの実
なつめの実


2020年7月 キムチ村本格化

薬膳の材料となる植物の苗を大量に仕入れ、トラックで運んできました。杏子、アーモンド、びわ、柿、ゆず、ブラックベリー、アビネス、キキョウ、芍薬と丘の上の畑に植えました。


2020年9月 唐辛子の収穫

唐辛子は大豊作でした。合計3トンの収穫。しかし乾燥させると10分の1の量になってしまいます。粉末にもして様々な加工品に利用します。ただ、コロナの影響で軒並みイベントが激減し販売ができなくなっています。


2020年12月 菊芋初収穫

今年度初めての菊芋収穫。福島大学農学類の先生と学生さん達も手伝ってくださいました。2年前に先生と学生達が菊芋を植えてくれたことを思い出しました。菊芋掘りはとても楽しい時間です。みんないい笑顔です。

楽しい菊芋掘り
楽しい菊芋掘り
福島大学の先生と学生
福島大学の先生と学生
沢山採れました
沢山採れました



2021年4月 ピンチをチャンスに

日韓文化交流基金の職員の方が、東京からわざわざいらして菊芋の収穫体験をしてくれました。現在はリモートワークだそうです。コロナ禍は国際間の行き来をすべて絶ちました。いまは、ズームを使ったネット交流が盛んです。危機の中で新たなチャンスや世界を見いだす素晴らしい取り組みができるはずです。当ふくかんねっとの代表は昨年からネットで韓国の若者らを対象に講演をしています。


2021年4月 菊芋商品サンプル製造中

収穫した菊芋は、成分検査を経て、4種類のジャムを作ってみました。赤色はビーツ入り、紫色はナツハゼ入り、緑色はヨモギ入り、黄色は菊芋とオリゴ糖が入っています。どれもイヌリンたっぷりの菊芋入り。甘みはおさえて、もちろん添加物は一切無し。おもいっきり健康志向のジャムです。パンに塗ってもヨーグルトに加えてもそのまま食べてもおいしいんです。


2021年6月 サツマイモと唐辛子の定植

サツマイモは紫芋と安納芋を合計150本、そして唐辛子1000本の定植を行いました。まずは草刈り機で草を取り除いたあと、フカフカにした畑のうねをマルチフィルムで覆います。本当は機械を使用して張るはずが修理が間に合わず、6人で手作業になりました。元農業高校菅野校長先生ご夫妻、石井農園、安斎さん、高安さんが頑張ってくれました。汗をかいた分、より収穫が楽しみになりました。

 

草刈りビフォー&アフター
草刈りビフォー&アフター
手作業でマルチ張り
手作業でマルチ張り
サツマイモの定植
サツマイモの定植


2021年9月 唐辛子の収穫

9月に入り、6月に植えた唐辛子の収穫が始まりました。

目に鮮やかな真っ赤な唐辛子は、このあと乾燥させてキムチなどの材料となります。次々と実がなるので9月は3回に分けて収穫しました。

 

収穫の喜びに笑みがこぼれます
収穫の喜びに笑みがこぼれます
収穫は夢中になります
収穫は夢中になります
真っ赤に実った唐辛子
真っ赤に実った唐辛子